私は、竹原ピストルさんが好きです。
泥臭くて、不器用で、真っ直ぐで、
格好よく見せようとしていないのに
どうしようもなく格好いい。
中でも好きなのが、
「例えばヒロ、お前がそうだったように」という曲です。
おそらくだが、亡くなった友達にむけた鎮魂歌なのだろうと思う。
そしてこの曲の最後に、
「ちゃんと人間か?」という言葉が出てくる。
仕事をしていると、「ちゃんとする」ことを求められる。
ちゃんと考える。
ちゃんと説明する。
ちゃんと成果を出す。
ちゃんと利益をつくる。
もちろん、全部大切。
僕らの仕事であるプロデュース業も、
戦略を考えて、人を集めて、予算を整理して、
プロジェクトを前に進めていく仕事。
だから、論理も数字も必要になる。
でも最近、
それだけでは人の心は動かないと思う。
むしろ仕事をしていて心が動く瞬間は、
もっと人間臭いところから生まれているんじゃないかと思う。
「これをどうしても実現したい」
「この人と一緒に仕事がしたい」
「世の中にこれを残したい」
「理由はうまく説明できないけど、絶対に面白いと思う」
そんな誰かの、
格好悪いくらいの「切実さ」から、
面白い仕事は始まるんじゃないかと思う。
企業にも、クリエイターにも、生活者にも、
それぞれ事情があって、感情があって、欲望がある。
きれいな企画書には書かれない、「本当はこうしたい」がある。
僕らが見つけたいのは、崇高な戦略やきれいにまとめ上げられたPPTではなく
たぶん目の前の人の人間らしいちょっとした欲望や願望だ。
正しい答えを出すことよりも、
その人の中にある「本当」を見つける。
それを、企画にする。言葉にする。仲間を集める。世の中に届ける。
それが「僕らと仕事」のプロデュースでありたい。
効率化されて、
AIがいろんな答えを出してくれる時代になったし、
きっとこれから、「ちゃんとした仕事」は、
誰にでもできるようになっていくんだろう。
だからこそ僕らは、ちゃんと泥臭く人間でいたい、いいやつでいたい。
悔しがる。
面白がる。
惚れ込む。
迷う。
熱くなる。
ときには、
合理的じゃないものを信じてみる。
そんな人間臭さから生まれる仕事を、
僕らはプロデュースしていきたい。
仕事を始めるとき。
企画に迷ったとき。
何かがつまらなくなってきたとき。
僕らは自分たちに、
この言葉を問いかけてみる。
「ちゃんと人間か?」
ちゃんと仕事をしているか、ではなく。
ちゃんと人間として、仕事をしているか。
僕らと仕事は、
そこから仕事をつくっていきたい。